森の優しさと木の強さが実感できること。
ログハウスの魅力の一例です。

ログハウスの歴史

太古、森があるところに人が暮らし、人が生活をするためにログハウスがつくられた。ログハウスの起源はそれほど古く、手斧など乏しい道具だけで組み立てることが出来るこの住まいは、以降北欧から北米大陸へ、ロシアやヨーロッパへ、森林資源が豊富な地域に広がっていきました。日本においても校倉造りの正倉院はログハウスの工法と等しいと言われ、収められている宝物の保存状態の良さなどにより、その優れた機能性が証明されています。

北欧のログハウス

8世紀末から11世紀中頃まで世界中の海を舞台に活動していたヴァイキングたちは、様々な国の木造技術を学び、造船に活かしました。さらにその技術をログハウスづくりにも活用し、現在ノルウェーに伝わる精度の高い住まいへと受け継がれています。現在主流となっている機械加工による工法を生み出したのはフィンランド。その結果、断面が丸い「丸ログ」とともに四角い断面の「角ログ」が多くつくられるようになりました。

アメリカ・カナダのログハウス

北欧からの移民によってまずアメリカに伝えられたログハウスは、その後開拓者たちを象徴する建物として広がっていきました。また、南北戦争などで発生した難民がカナダに移り、それと同時にログハウスの技術もカナダに渡っていきました。現在、世界最大のログハウスはカナダのケベック州にある「シャトー・モンテベーロ」という客室およそ200室のホテル。1930年におよそ800人のビルダーたちによってわずか4ヵ月で完成したこの大ログハウスは、1981年に開催されたサミットにおいて会場として使用されました。豊かな森林資源を背景にして、いまでも多くのログハウスがつくられているカナダは良質なログ材を輸出。日本をはじめ各国でも住み心地の良いログハウスが生まれています。

ログハウスの特長

• ●断熱性／木の内部に含まれている空気が断熱材のような働きをすることで、寒さ、暑さを調整し、暮らしやすい空間をつくります。
• ●湿度の調節機能／多湿な場合は空気中の水分を木が吸収し、乾燥していれば木が水分を発散。木を豊富に使っているログハウスは、湿度を適度に調節する機能を備えています。
• ●耐震性／阪神・淡路大震災をはじめ、日本を襲った数々の大地震においてその堅牢さが実証されています。
• ●リラックス効果／豊富に使用した木材がフィトンチッドを発散。室内でも森林浴効果が楽しめます。